目標達成hack

目標達成に効果のあるモチベーションアップのコツ、頑張るための技術なんかを公開します

やりがいと仕事

やりがいは十人十色

仕事をするということは、会社員であっても自営業者であっても大変なことです。夢を叶えて独立したという人であっても楽しいことばかりではありません。乗り越えなければならない時があり必ずあるものです。そのような苦しいことに耐えるための力が湧き上がってこなければやる気を失うことにつながります。困難に立ち向かう力こそやりがいと言われるものです。「この仕事には人生をかける意味がある」と思える事が壁を乗り越える力になるのです。

しかし、「仕事なんて辛くて当然。お金をもらっているんだから。」という声もあるでしょう。それも一つの考え方です。"お金をもらう"という事を第一優先と考えた場合は、お金をもらえれば辛い事があっても我慢する、という考え方になる事もあるでしょう。ところが「人の役に立ってこそ仕事の意味がある」と考えている人にとっては、いくらお金をもらえたとしても、人の役に立っている実感がないとやりがいは感じられないかもしれません。このようにやりがいもモチベーションスタイルやモチベーションリカバリーと同様に、十人十色なのです。大事なことは自分はどのようなことにやりがいを感じるのかを理解することです。人に自分の考えを押し付けることは、相手のやる気に必ずしも繋がるわけではありません。また、人の真似をしたりする事もただ真似をするだけであれば、自分のやりがいには繋がらないのです。


お金とやりがい

しかし「お金がやりがいそのものだ」とお考えの方も少なからずいるでしょう。それもそうだと思います。しかしもう少し考えてみましょう。"お金"と一言で言ってももう少し考えてみると、その意味するところは人によって違うのではないでしょうか。「欲しいものが手に入る」あるいはもう少し具体的に「欲しかった○○が手に入る」という意味で使っている人もいるでしょう。「年収が上がる=社会から認められる」ということに意味を見出している人もいるかもしれません。あるいは、自分に向き合って、どんな時にやりがいを感じるのかを考える際には、「お金」で思考を止めず、その意味するところをもう一段掘り下げて考えてみると、本当のやりがいが見つかります。


やりがいは一つではない

本当は独立したいのに収入が減ってしまう事を心配して独立できない、という人もいるかもしれません。だんだん「自分は本当に独立したいのか?」と思い悩み、自信を失い、その結果やる気をなくしてしまう、という悪循環に陥ってしまうかもしれません。自分を疑う前にもう少し考えてみましょう。この場合は「独立したい」という気持ちと「自分(あるいは家族)が豊かに暮らす」という気持ちの二つがあり、後者の方が今は優勢である、と考えてみたらどうでしょうか。あるいは「現在の収入での生活」と「独立した場合の生活」を比較して判断しようとしている、と考える事もできるかもしれません。このように考えてみるとやりがいを感じることは一つではない事がわかります。そうなのです。やりがいというのは必ずしも一つの絶対の解が必ずしもあるわけではなく、いくつかのやりがいがバランスを取る事もあるのです。このメカニズムを知る事が重要です。そうした観点で自分と向き合っていると、タイミングによってそのバランスが変化する事も見えてくるでしょう。そう考えてみると「自分は本当に独立したいのか」と思い悩むことはあまり意味がなく、今の時点では、今の暮らしを維持する事が優勢なんだなと思えば良い事がわかります。そのメカニズムが分かると心が軽くなると思いませんか?


やりがいの目をくもらすもの

自分に向き合い、何がやりがいなのかを考える事を難しくさせてしまうものがあります。それは他人との比較です。

会社員であれば理不尽な人事にがっかりする事もあるでしょう。同僚が昇進し自分が昇進できなかった場合、どうして彼が認められて自分はダメなのか、と思い悩んだり、自分の方が能力は高いのに、とストレスを抱えたりする事もあるでしょう。しかし会社員はそのような現実にも立ち向かっていかなければなりません。それが間違っているというつもりもなく、大きな試練の一つであることは間違いないのです。しかしやりがいはバランスだと考えると少し気持ちが楽になりませんか。昇進すると周りからの見る目が違ってきたり、収入が増えたりします。しかし休みが取りにくくなったり、おつきあいが増えて夜も遅くまで会社の予定が入ったりして、家族と過ごす時間が減る事もあるでしょう。得る事があれば失う事もあるのです。自分のやりがいのバランスに照らしてどうなのかを考えてみる事が重要なのです。

また、誰かと比較して自分の方が能力があると思うけどどうして彼の方が評価されるのか、というストレスを抱えてしまった場合、とても厄介です。判断の基準が比較する相手になってしまっていて、自分の心に向き合う事が出来なくなってしまいます。やりがいは常に自分の心に向き合ったものでなければなりません。とは言え一時的にそのような思いにとらわれてしまう気持ちもわかります。だからいつでも振り返る事ができるように、自分にとってのやりがいをノートなどに記しておくと有効です。一時的な感情が治まってきたところでもう一度見返してみる事が出来ます。一時的な感情はどうにもならない時もありますが、ノートを見返す事で自分をコントロールする状態に戻す助けになります。

 

以上のようにやりがいは様々な影響を受けやすく、また自分の状態によっても刻々と変化をするものなのです。それを理解して、いつも自分の心に耳を傾ける事が出来れば、やりがいを捕まえておく事が出来るのです。