ご褒美の罪

内発的動機づけ

主体的な行動に対してご褒美を与えると、内発的動機づけが損なわれる。

幼稚園児に絵を描いて遊んでもらいました。一つのグループには、上手に描けたらご褒美をあげる。と言いました。もう一方のグループには、ご褒美のことは何も言いませんでした。ご褒美をあげると言ったグループは長い時間絵を描いて遊んだとのことです。

しかし、別の日にまた絵を描いて遊ばせ、今度は誰にもご褒美のことは言いませんでした。すると前回ご褒美をもらったグループの子たちは興味を示さなかったそうです。

これは何を意味しているのかというと、本来絵を描いて遊ぶことは楽しい行動だからやっていたはずなのですが、ご褒美という別の目的に変化した子達は、絵を描くことの楽しさが見えなくなってしまったということです。

もともと目的があって自主的な行動をとっているときに、報酬は必要はないのです。

目標達成に向けた教訓

目標が達成された時に得られる楽しさや達成感など本来の目的さえ明確になっていれば、その他の報酬は逆効果となる事があります。目標が達成された時のイメージを具体的に詳細に描いておくと、ぶれる事がなくなります。本来の目的をいつも忘れないようにしましょう。