仕事に対するスタンス
魂の退社 稲垣えみこ著
稲垣えみこさんの「魂の退社」という著書にはとても心を揺さぶられ、考えるところが多かった。その本の持つメッセージを自分なりに解釈したものを記したいと思う。
会社は修行の場である
会社に所属すると、"理不尽な人事""ウマの合わない上司""頑張りが成果につながらないジレンマ"など様々な飴と鞭が繰り出され、その一つ一つに立ち向かっていかなければならない。しかしその戦いを通して大人になっていく。それはすなわち修行である。
修行には終わりがある
そんな修行の場である会社もいつかは終わりが来る。ここでいう"終わり"とは文字通り自らのコントロール下にある退社を意味するものであり、決して定年ではない。会社に依存してしまうとやめられなくなる。どうなったら辞めるのか、修行の終わらせ方を考えておくべき。そうする事で会社に振り回させる事がなくなり、自分の人生を歩めるようになる。
仕事とは素晴らしいもの
会社に依存せず、自分の人生を歩むようになると、仕事が本来持っている素晴らしさに気付く。仕事とは、"人のために何かをするという事である。決してお金のためではなく、お金を払ってでもやりたいものが仕事である。
スティーブ・ジョブズもスタンフォードに招かれた際の演説で「人生は短い、人のための人生を歩んでいる時間はない」と語っており、自分の人生を歩むことの大切さに気づいていた。
私も「魂の退社」を読んで、会社依存から脱却し、仕事が本来持っている素晴らしさを満喫できるように生きていきたいと、心の中の大切な場所に刻んでいる。