目標設定のコツ
アンソニー・ロビンス氏は「もともとやる気のない人間はいない。やる気をなくすような目標を持った人間がいるだけだ。」と言ったそうですが、目標は与えられるのではなく、自分自身の手で作り出すものであり、同時にやる気も自分自身で作り出している事になります。そうする事で自分の人生をコントロールする事につなげている、と言えます。
では、どのように目標設定を行えば良いのでしょうか。
目標設定について心理学で実証されている事がいくつかありますので、まとめて紹介します。
○目標設定のレベル
努力や工夫をしなくても達成できてしまいそうな目標はワクワクできません。逆に今の自分の能力とあまりにもかけ離れた目標も絵に描いた餅に終わってしまう事になるでしょう。目標設定のちょうど良いレベルは「ちょっと頑張れば手が届きそう」というレベルが最も効果が高まると言われています。"あと少し"という思いが工夫や行動を生み、それが結果につながり、ゴールへ向かうモチベーションが高まります。
○ちょっと頑張れば手が届くレベル
「ちょっと頑張れば手が届く」とはどういうレベルなのかと言うと、「全てがうまく行ったら達成できる」あるいは「全ての阻害要因に対策が打てれば達成できる」というレベルです。実際は様々な事情からなかなか全て上手くいく事は難しいのかもしれませんが、それでもやることが見えていて、イメージ出来ることが重要なのです。
○途中で悩んだら
成功のイメージがあったとしても、その過程では達成のイメージが持てなくなることもあると思います。そのような時は、あえて絶対にクリアできるような目標に一度下げる、あるいは途中のステップを作って、小さな達成感を味わう方法が有効です。"出来た"という経験が自信につながり自分のことを肯定できれば、再びモチベーションを高めることができるかもしれません。
○目標設定により変えるもの
目標とは「未来の状態を変える」のではありません。「現在の気分や行動を変える」ものなのです。したがって目標の達成に対して必要以上のプレッシャーを感じる必要はありません。現在の行動がどうなのか、にフォーカスすべきです。
目標達成への教訓
目標達成とは以下のような考え方をする事がモチベーションを高める事につながると言えます。
①全てが上手く行ったら達成できる目標を設定
②目標が達成された時のイメージを持つ
③目標達成に向けた行動を考え、その行動を一歩一歩積み重ねる
④時には目標達成のイメージを確認する
自分自身で目標とモチベーションを作り出す事は自分の人生をコントロールすることになる事を心に留めておきましょう。