目標達成hack

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大きな選択の際に考えること

人生の中で大きな選択をしなければならない時、あるいは挑戦をしたい時に、冷静に現状を把握した上で決断したいものです。しかしなかなか冷静になることは難しいところもあります。人生はある意味決断の連続であるため、何かを決断する時の型を持っておくのが良い時が多いと思います。その時の状況を冷静に考えることができますし、自分の決断が正しいのかどうか、思い悩むことを減らすことができます。


考える"型"

考える場合には以下の要素を明らかにします。

①現状

②選択肢

③今後の見通し

④発生確率

⑤機会損失

例えば転職を考えてみましょう。

現状の仕事をベースとします。

今後定年までの収入を2億円と見積もります。

それが発生する確率は、かなり高いと想定されるため、80%とします。

そうすると期待値は1.6億円になります。これがベースです。

次にとりうる選択肢を考えます。

ある外資系企業を選択肢にあげた場合、先ほどと同じように、今後の収入を予想します。仮に4億円だったとします。しかし数年でまた転職していく人が多く、発生確率は20%だと見込みます。そうすると期待値は0.8億円になってしまいます。

転職の期待値からベースの期待値を引いてプラスになっていれば、その選択肢はとても有望だと考えられます。


結果の評価の仕方

このように考えてみると、ベースの期待値を超えるのはとても難しいように思えます。しかし先ほどの例でもう少し考えてみると、外資系企業に転職した後、そのまま在籍し続けるのが20%、さらに転職する確率が80%なので、更に転職した後の期待値を足していって評価してみれば、良いのです。このから見えてくるのは、転職した後の人生のストーリーです。1度目の転職の目標年収と2度目の転職の目標年収が明確になるのではないでしょうか。単に現状と比較して現状を上回るかどうかに着目するのではなく、新たな決断をする場合の目標の置き方の一つとしてみることが重要なのです。


様々な要素を考える

上記では転職の例をあげましたが、評価するのは収入だけではないですよね。精神的なストレスなども考えられます。そういった不安がある要素は、発生確率やコストに考慮することもできます。ストレスからパフォーマンスが発揮できない、あるいは会社に行くことができなくなる、と言うことを考える場合には発生確率を50%とか20%とか下げ、または通院コストなどを収入から引いておく、というような調整をすると、同じフォーマットの中で様々な要因を同じ土俵で評価することができるようになります。


最後の決断は自分の気持ち

これまで記載してきた評価の仕方はあくまでも参考です。現状を冷静に定義した上で選択肢の魅力を評価するための一つの物差しです。しかしドライに数字で判断するだけのものでもありません。発生確率やその他の項目は、恣意的な評価が入り込む余地が大きく残っています。それで良いのではないかと思っています。本人のやる気ややりがいが反映されるからです。大事なことは精緻に正確な分析を行うことではなく、決断を勢いだけですることにはならないようにし、目標を伴うものにすることだからです。何かを決断することはゴールではなくスタートなのです。その先どのように過ごして行くのかが伴っていないといけません。うまくいかなかったとしても、目標があれば何がうまくいかなかったのかを考え、修正することで、経験値を上げることができます。しかし目標がない決断は、うまくいかない場合、決断そのものを否定することになり、成長につながる経験としての価値が少なくなってしまいます。

決断はスタートであることを認識して進むことが重要なのです。


決断の棚卸し

上記の決断のための評価と決断の結果は紙に書きながら考えると頭の整理がしやすいです。そして紙に書く最大の効果は、記録を残すことによって、後で振り返ることができることです。決断にも個人個人の癖というか傾向が出るものです。決断の軌跡を見ることで自分の考え方の癖に気づくことができるかもしれません。それが次の決断に活かせることもあります。自分のことを客観的に見ることはとても難しいことですが、考え方の軌跡とその結果を付き合わせることは自分を知る大きな道標になり得ます。

 

目標達成への教訓

大きな決断を行うための"型"を作りましょう。そしてその記録を残して時々棚卸しをしましょう。