自分をやる気にさせる選択肢の作り方
人は何に駆り立てられて行動するのでしょうか。一般的には「目的」「目標」「願望」といった壮大なものが人を動かしている、と思っている人が多いと思います。しかし実際はそれらが日々の行動に全く結びつかず、不合理な選択をしてしまう、という事が多いものです。どうしてそうなってしまうのか。その理由の1つは選択肢の作り方にあるようです。
オプトインとオプトアウト
人は考える事が沢山あると、考えることをやめてしまう性質を持っています。考えないということはどういうことかというと、デフォルト(初期値)を選択する、ということです。
「〇〇に参加を希望する人はチェックして下さい」→オプトイン方式
「〇〇に参加を希望したくない人はチェックして下さい」→オプトアウト方式
このように書かれていると、考えをやめた人は、どちらが書いてあってもチェックしなくなってしまいます。それが一番楽な選択だからです。
このことから、人に何かを決断させるためには環境がとても重要だということがわかります。
後付けでもっともらしい理由をつける
考えて選択しても、考えるのをやめて選択したとしても、どうしてこれを選んだんですか?と質問すれば、もっともらしい理由を話し出すはずです。その話はとても説得力があるように感じることでしょう。実は話した本人でさえ、その話を信じ込んでいるだけかもしれません。人は選択するのに最も楽な道を選ぶ性質があることを認識しなければなりません。想像以上に手間をかける事が嫌いなのです。
目標達成への教訓
人間の怠慢を考えると、新しい習慣を身につけることはとても大変である事がわかります。逆に一度習慣になったものは、それを継続する方向に考えるということでもあります。
だからこそ、自分をその気にさせる事が重要ですね。そのためには、選択肢を工夫する、という方法もあります。
人間は楽な道を選択しがちであることを利用し、選択すべきでないとわかっていることはハードルを上げておくことを考えるべきです。どうしてもゲームがやめられないならゲームの端末を簡単に手が届かないところにおく、とかテレビのリモコンを引き出しの奥にしまい込む、とかはわかりやすい例です。自分自身で実験をするつもりで色々と試してみるのが良いのではないでしょうか。