目標達成hack

目標達成に効果のあるモチベーションアップのコツ、頑張るための技術なんかを公開します

人に流される性質を逆に利用する方法

人間は「同調」するもの

人は何事も自分で判断していると考えているだろうが、案外他の人の言動に左右されてしまうことも多い事が実証されています。

四人の被験者に同じ質問をします。答えはA,B,Cの三択なのですが、答えは明らかにCとわかる質問です。しかし四人のうち3人にはAと答えるように仕込んでおきます。すると残った一人はCと答えられるでしょうか。答えは75%の人がAと答えたと言います。これを同調と言います。実験ではグループの人数を増やせば増やすほど、信頼できる団体であるほど同調の割合は多くなるようです。逆に同調を破るために最も効果的なものはというと、仕掛け人の中に一人だけで良いので違う意見を言う人を作ることです。

周りのメンバーが信頼に足る人たちであれば、その意見に従ってしまうことは、なんとなく想像できるが、どのような人か、わからない場合であっても同調は起こるようです。これは空気を読むことに長けている日本人だけの特性ではなく、世界共通の人間の特徴である事が実験で確かめられています。


同調の1つの形である「群衆効果」

プロスポーツの観戦などでたまに暴徒化が起こりますよね。普通の人が突然とんでもない行動に出てしまいます。これも同調の1つの形としてみると理解できます。その場の空気が新しい社会の標準であると感じる状況になると、それに従わないことに不快感を感じるようになる事がわかっています特に個人が特定されない匿名性がある場合には、その傾向が強まります。


「模倣」も同調の一形態

近くに座っている人と何となく同じ行動をとってしまうことはないでしょうか。これは意識していないかもしれませんが「模倣」してしまう性質によるものです。横断歩道で信号待ちをしている時に、向かい側で同じように信号待ちをしている人が信号が変わる少し前に動き出そうとするのを見て、釣られて動いてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。

この性質を逆に使った例として、面接の時の戦略があります。面接官と同じ仕草を真似をしてみると、なんとなく波長が合いますね、と言うことを伝えるサインとして使えるようです。


同調をうまく使う

この「同調」の性質はなかなか冷静になって変えるのはとても難しいものがあります。だから逆にうまく使えば良いと思います。

自分をやる気にさせるためには、以下の戦術が有効である事がわかります。

◆信頼できる人の真似をする

◆同じ目標に向かっている人のうち、〇〇%の人がやっている

◆合格者の〇〇%の人がやっている

というような事を書き出して、目につくところに貼っておくとは、とても効果がある事です。頭では、そんな事ないだろうと思われるかもしれませんがやってみると効果が実感できますよ。

また、何かを成し遂げた人の体験が綴られている自己啓発本は、書き手のことが信頼できる場合とても効果を発揮します。東大生の勉強の仕方とか、は「東大生」という肩書きで受験生や何かを勉強している人の信頼を得ようとする典型的な題名のつけ方ですね。

何れにしても「同調」を前提として、自分で使いこなす事を考えると、物の見方が変わるかもしれませんね。