目標達成hack

目標達成に効果のあるモチベーションアップのコツ、頑張るための技術なんかを公開します

当たり前を疑う

4月、5月は在宅勤務で完全なる自粛生活を送り、6月も半分はまだ在宅しています。在宅勤務になれると、考えてみると当たり前だけどこれまで考えてこなかった、ということに改めて思い至ります。

仕事に関連することだけでも、以下のようなことを実感しています。

・通勤時間が如何に大きな損失であるか

・会議は顔を突き合わせる必要がないかも

・チャットがあれば会議はいらないのでは

・事務所がある事で良いことは何か

・事務所があっても自分の机はいらないのでは

・名刺は必要か

などなど

 

世の中みんなが同じような状態になると、そうは言っても商習慣上仕方ないじゃん、という言い訳は言えなくなり、改めて自分の頭で考えてみるとおかしいなと思うことに気づく。そういうことですね。

自粛生活は自分の頭で考えなくなっていた事に気づく良い期間ですね。身の回りのことに目を向けて、色々と考えるだけでも気づくことは多いと思います。

 

 

習慣と意志力

心理学の実験として有名なマシュマロテストというのをご存知だろうか。

幼稚園の園児たちを対象に行われたもので、目の前に置かれたマシュマロを一定時間の間、食べなければ1つ追加し、食べてしまえば終わり、というもの。将来の報酬を待てるかどうかを見るものである。園児たちの2/3はすぐに食べてしまい、1/3は待つことができ、2つ目ももらうことができたそうだ。この実験はもっとバリエーションがあって、詳しい研究が進んでいるが、大事なことは、将来の報酬を待てる人もいれば、待てない人もいる、ということである。

これを意志力呼ぶことにする。やはり人間には意志力というものがあって、我慢強い人とそうでない人がいるらしい。この意志力というものは、先天的なのか後天的なのか、あるいは脳内分泌成分が関係している、など研究が進んでいるようである。

何か目標を決めて勉強などを始めても、三日坊主に終わってしまうことがあるけども、前述の意志力の話を踏まえて見直してみると、よく当てはまる。すなわち、将来得られる報酬(例えば、資格取得とか、会社を辞めて独立すると)を待てずに、目の前の報酬(例えば、勉強しないで寝てしまう、とか)に飛びついてしまうことが、三日坊主と言われる現象。

だとすると、意志力が弱い人はみんな三日坊主になってしまうのかというと、そうでもない。「他のことは続かないんだけど、これだけは続けられるんだよね」という話はよく耳にする。

では、三日坊主にならないためには、どうすれば良いのだろうか。

答えは、意志力の話の中にある。どんな時にも意志力を働かせて、常に先の報酬を目指すことって、とても難しい。体調とか心理状態とか勘定などが常に変化する中、心を平静に保っておくことはなかなかできない。だから意志力に頼らずに続けられる状態にすればいい。

つまり、何も考えなくてもやっているという状態。朝起きて顔を洗う、とか、食事の後に歯磨きをする、とかは何も考えずにやっているものの1つではないだろうか。現役時代のイチロー選手は、お昼ご飯はカレーと決めていた。決めておけば、何も考える必要もないじゃないか、とインタビューです語っていたのを見たことがある。陸上選手は、朝起きたらご飯の前に10km走ります、という人がいるが、ダイエットのためにランニングをやっています、という人に同じことをやれと言っても、なかなか難しい。ランニングに行こうかな、どうしようかな、と考えてしまうと、目の前の報酬が勝ってしまう。

だから習慣とは、何も考えなくてもやっている状態のことなんだ。そう考えると何をすればいいのか見えてきませんか。例えば、英語の勉強を習慣にしようと思うと、何も考えずに勉強している状態をどうやって作ればいいかな、と考える。隙間時間にいつでも勉強できるようにしてみよう。そのために、スマホに勉強するためのファイルやアプリを入れておいて、隙間時間にはいつでも見ることができるようにしよう。とか考えられるようになる。

意志力に左右されちゃうと挫けることがある、ということを知っておくだけで少し気が楽になりませんか。三日坊主になってしまうのは自分のやる気が足りないからではなく、やり方が悪いからということだから、意志力が弱いことを責めなくていいんですよ。やり方を工夫しなくちゃ、と思えばいいんですよ。

起業を成功させるコツ

ピーター・ティール世界を手にした反逆の起業家の野望(トーマス・ラッポルト著)を読みました。ペイパルを創業した起業家であり投資家であるピーターが何を考えているのかを綴った本です。

起業家は何を考えるべきか、深く考えさせられる内容で、とても勉強になりました。

 

その中で私は起業家として考えるべきことに注目しました。

起業を成功させるためのコツは以下の3つです。

①飛び抜けたビジョン

仲間を結束させるとともに、モチベーションを上げるために不可欠

②仲間

一人でできることは限られています。普段から周りにいる人を長く付き合うつもりで接するべき。

③真のイノベーション

既存のアイデアの改善は1をnにできる。しかし真のイノベーションは0を1にすることができる。

 

 

以下、参考になる表現の引用です。


ぶっ飛んだビジョンこそが、我々はその他大勢とは違うぞという自覚をメンバーに与え、結束を高める


スタートアップの成功に必要なことは、「取り組むのにふさわしい課題を解決する」ことである。早すぎず、遅すぎず、取り組むのにふさわしい顧客との約束を果たすことができれば成功する。


成長は飛躍的に早く、できるだけコスト効率よく行わなければならない。ユーザーを増やすことが競争相手をリングから叩き出すことができる。


良い仲間、資本金、奮い立たせるアイデア、社内文化とコミュニケーションがスタートアップの成功には重要。


完璧に機能している会社の一員だった人間は、ゼロから始めて会社を築き上げることの難しさを過小評価しがち。


毎日を自分が永遠に生きるかのように生きよ。周りにいる人間をこれからも長く付き合うつもりで扱うべき。毎日下す1つ1つの選択がとても大事。その結果は時間の経過とともにどんどん大きくなる。


普通の人間は、単に既存テクノロジーを改善して1をnにする事に甘んじる。しかし、本当のテクノロジーの進歩は0から1への飛躍である。

 

この考え方をペースに周りを見てみると、当てはまることが多く、とても真理をついているな、と思います。素晴らしい人物であり、良書だと思います。

習慣化のコツはモチベーションなのか。

習慣化大全 古川武士著

 

習慣化についての本を読んでみました。習慣化を成功させるための施策が色々と載っています。こうして眺めてみると、なんとなく共通の考え方があるように思えます。

それはモチベーションです。

どうやってモチベーションを上げるのか。新しいことをやる、とか新しいウェアを買う、あるいは誰かと一緒にやるなら、などはモチベーションを上げるための代表的な作戦です。

あるいは小さいことから始めてみる、というのもモチベーションが下がらないための工夫と言えますね。みんなにいいねをもらう、やる気が上がるツールを使う、やる気が上がる口癖をいう、などは直接モチベーションを上げる方法ですね。

何をやればモチベーションを上げることができるのかは、人それぞれのところもあります。だから、自分はどのような時にモチベーションが上がるのかを知っていれば、確実にモチベーションを上げることができるという事になります。

どうすれば、モチベーションが上がる方法というか傾向を知ることができるのか。それは何かのたびに自分がどう思ったかを振り返ることが有効なんじゃないでしょうか。

よく考えると、当たり前のことかもしれませんが、自分を振り返えることって、普段なかなかできないでのですよ。

意識することから始めてみてはどうでしょう。

時間を作る

時間術大全 Make Time

ジェイク・ナップ Jake Knapp
ジョン・ゼラツキー John Zeratsky

 

Make Timeという本を読みました。時間を有効に使うための実践的な事が書いてあり、とても良い内容でした。これを機に時間を有効に使うことについて考えてみました。

 

「時間を有効に使う」とはどういう事か

誰しも1日は24時間あります。これをどう使うのかは人それぞれです。仕事の観点で時間を有効に使う方法は、多くの人が語り、本もたくさん出ています。また、夢を叶える方法のような入り口でやりたいことをどうやって実現するのか、というテーマも沢山の考え方やハウツー本が出ていますね。でも、今日1日の時間をどう使いますか、ということは意外と考えたことがないのではないでしょうか。今日1日の24時間を何にどれだけ振り向けるのか。朝、その日の予定を見ながら考えたことがあるでしょうか。時間を有効に使うとは、その日一番やりたいことは何か、そしてその時間を予定し、何があってもやり遂げる。そうやって毎日を悔いなく過ごす。こんなシンプルだけど実行力のあることが時間を効率的に使うことなんじゃないのか。そういう事に気付きました。

 

やりたいことをやり切る方法

前述の本の中では、やりたいことをやり切る方法として4つのステップに分けて説明されています。

①ハイライト

1日の中で最も重要な予定を決める。(これが一番重要)

②レーザー

重要な予定を予定時間でやり切るために、集中する。集中するためには気合ではなく仕組みを作る。

③チャージ

集中するための心身の状態を整える。食べ物とか睡眠とかを日頃から気を使うという事です。

④チューニング

1日を振り返って、出来たこと出来なかったことを考えて、改善する。

 

私が特にいいなと思う点は2つあります。

1.気合いではなく仕組みを作る

気合いでは気持ちが弱まると続かなくなりますよね。仕組みにしてしまえは、何も考えなくてもいいですね。仕組みというのは例えば、つい手を伸ばしてしまうスマホからゲームアプリを削除する、などです。

2.1日を見直す

毎日毎日振り返るのは、それなりに大変かもしれないので、まずはできる日だけやってみれば良いのではないかと思いますが、振り返ることで、自分はどんな事に時間を使うのが最も満足するのか、ということが次第にわかってくるのではないか、と思います。自分のことでもわからないことって多いと思いますが、1日を振り返ってみて、どう感じるのか考えてみる価値はあるのではないでしょうか。

 

1日の時間をどう使うのか。考えてみると、いろいろな事に気づけるかもしれません。

メモのコツ

ノート術とかステーショナリーとかガジェットなどが好きなので、何となくそちらにアンテナが向いていることもありますが、最近メモ術の本が増えていますね。だいたい読んでいますが、本質的には共通のコツのようなものがあるように思います。そこで、メモ術に共通するコツについて書いてみたいと思います。

 

メモ術に共通するテーマ

少し見え方は違うもののメモにまつわる共通のテーマは以下3点です。

①何をメモるのか

②いつどうやってメモを取るのか

③メモをどう生かすのか

以下それぞれ簡単に説明を加えます。

 

①何をメモるのか

メモを取ることを習慣にするには、チコちゃんに叱られてしまうようなボーッと生きていては難しいのです。メモを取ろうというモチベーションが湧きませんし、そもそもメモを取るべきネタにも気づけません。何かしらこういうことは今の自分に必要なことだ、あるいはこういうことに興味がある、というように自分のアンテナを認識する必要があります。そしてそれらの情報はどんな時に現れるのかを日頃からよく考えておくことが重要です。必要とする情報が目の前に現れた時にすぐにメモできるようにすることがメモ術の本質ですから。

 

②いつどうやってメモを取るのか

メモを取る方法としては、ハード面とソフト面を考える必要があります。ハード面としては、いつでもメモを取ることができる方法を決めておく、という事です。常に付箋を持っておく、とかマスターのメモと携帯用メモを作る、とか。何か心に響いた、あるいは何か後で参考になるに違いないと思った瞬間を逃さず、記録することができる体制を整えておくということですね。一方、ソフト面はもっと重要です。メモをする情報のレベル感をあらかじめ決めておく、という事です。とても立派な事を聞いた時にはメモしておこう、というレベルであれば、ほとんどメモするような状況には出会わないでしょう。多くの人が推奨しているのは、出来るだけレベルを下げておく、という事です。1つの情報が後々重要であることに気づくかも知れないし、他の情報と合わせて考えてみると大きな意味を持つことになるかも知れません。メモに残っていれば何らかの示唆が得られる可能性が高まります。メモを取ろうと思う気持ちになる事と、そう思った時にメモれる状況を作っておくことが重要だという事ですね。

③メモをどう生かすか

メモについて色々語られている中で、最近最も重要視されているのが、メモを取った後です。メモを見直す時間をとって、そこから何を読み取るのか、そしてそれをアクションに繋がるところまで考える時間を取り、考えるためのツールやノートの使い方などを説明している本はとても多いです。これが最近のメモ術の核心です。メモを取った後に冷静に振り返ってみる、あるいは時間をおいて定期的に振り返ってみる事で、メモをした時には考えが及ばなかったことが見えてくる。メモしたことを参考に自分なりにアレンジをするとか、いくつかの情報をグルーピングしてみると傾向が見えてくる、情報を組み合わせて新しいアイデアを思いつく、などさまざまな効能が考えられます。メモした情報から加工したものを別のメモに記録する、というような方法もあるでしょうし、元々のメモに余白を残しておき、後から色々書き込めるようにする、という方法もあります。何れにしても後から振り返って考える時間を持つことが重要だということですね。

 

以上です。

 

メモについて語ることは割と簡単ですし、どんな人にも身近な話題だと思うのですが、やってみるのは結構大変です。でも上記のような仕組みがわかっていれば、比較的考えやすいのではないかと思います。考えながらやってみることが一番大事なんですよね。

快適な環境を作るコツ

モノが少ないと快適に働ける 土橋正著

この本を読んで、快適ってなんなんだろうか、と考えさせられました。以下快適について考えたいことを書きます。

 

ものにあふれている時代だけど、本当に必要なものって割と少ないのかもしれない。仕事をするときにも、本当に必要なツールだけで仕事をしてみるととても心地よいもの。

快適ってものの量では決まらないよね。そう考えると、本当に必要なものをよく考えることが快適につながるのかもしれない。

快適な環境を作るために、まずは情報について考えてみました。


快適を実現するための考え方

好むと好まざるに関わらずや情報は溢れかえっているので、本当に必要を見極めることすら難しくなっているよね。じゃあどうすればいいのか。情報を快適に取り扱うためのコツを2つ考えてみました。


溜めずに流れを作る
器のサイズを意識する

 

どうしてこの2つがコツなのかを、順を追って説明しますね。


1.溜めずに流れを作る
入ってくる流れに合わせて出していく流れも作る。書類などを捨てることも溜めないコツ。溜めないためには自分なりのルールを作っておくことが重要。ルールがあれば迷わないし、判断のスピードをあげられる。その結果、情報を溜めないで流せるようになるんだよね。そのためにやっておくべきことを少し具体的にかきます。

⑴書類を仕分ける
書類はそのまま保存しない。まず仕分けを行う。仕分けルールを作っておけば、迷わない。
以下仕分け例。
アクティブ書類(すぐに使うもの)
スキャン用書類(データ化して保存しておくもの)
保存用書類(書類を紙のまま保存するもの)
ゴミ箱行き
⑵情報の処理
情報を処理するということは何か。保存する情報かどうかを判断することなんじゃないか。仕分けルールを作っておいて、どういう情報なのかを判断して流す。そして、仕分けの目的に沿って、そのデータを利用する。処理するということは、保存するだけじゃなくて使いこなせてこそ意味があるよね。


2.器の大きさを意識する

保存する場合のコツは、入れ物の大きさを決めておくこと。大きさが決まっていれば、何かを捨てなければ入らない。そのときに情報の鮮度や価値を再確認することができ、常に必要な情報のみに保てる。
また、人間は器の大きさによらず、余力がある限り詰め込もうとしてしまうみたい。だから適切な大きさを決めておかないと無駄に保存することになってしまう。無駄な保存の何が悪いかというと、検索機能が働きにくくなってしまうため、必要な情報が後から利用しにくくなってしまう。情報は利用できてこそ価値を発揮できるのであって、保存する量を競うものではないよね。


まとめ
上記の考え方はいろいろなことに共通して当てはめることができるんじゃないかと思う。何かのプロジェクトを実施するときに、ゆるい納期を設定してしまっても余裕を残して終わることはほとんどない。設定した器を目一杯満たそうとしてしまう一例。器の大きさってとても大事だし、難しいこと。そういう目で世の中を眺めてみると、当てはまる事例は結構あるのかもしれない。器の大きさって大事だよね。