雲雨傘
黒っぽい雲が出てきた
雨が降りそうだ
傘を持って行こう
「雲雨傘」は事実、解釈、アクションを区分する代表的なフレームワークです。
"黒っぽい雲が出てきた"というのは事実です。"雨が降りそうだ"というのは事実をみて自分が思ったこと、つまり解釈です。そして"傘を持って行こう"は解釈から導き出したアクションです。
この「雲雨傘」というのは事実を整理して、それを自分なりに解釈し、アクションを導き出すための考え方であるとともに説明ストーリーにもなる、とても有用なフレームワークなのです。
重要なポイントは、レイヤーの違う話を混ぜないことです。特に事実と解釈はごちゃごちゃになってしまいがちです。誰かに説明する前に、自分の中でも意識できていない事があります。
慣れないうちは、ノートなどを使って考えをまとめる時に、最初から小見出しをつけておくと、3つの要素を明確に区分して整理する事が容易になります。
○事実は何か
○それはつまりどういう事か
○じゃあどうすればいいのか
上記のように自分なりのフレーズに置き換えて、整理すると考えやすいかもしれません。
この3つの要素を整理して説明されたら、聞いている方もすんなり頭に入ってくる事でしょう。そうすると議論のポイントも絞りやすくなります。
事実に問題がある場合は、事実が足りないのか、当該のイシューとは関係ない事実が混ざっているのか、等見えやすくなります。
解釈に問題があれば、違う解釈があり得る、あるいは少し修正した方がより良くなる、などが議論されることになるでしょう。
アクションに問題がある場合、別のアクションの方が良いのではないか、とかアクションそのものが一足飛びすぎて現実的ではないから、その手前に小さなアクションを加えた方が良いのではないか、などが議論のポイントになるかもしれません。