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幸せに生きるコツ

ストレスを感じることなく、自分の思い通りのことをやり、家族や友人に囲まれ、心も体も健康に過ごす。というようなことが全部ではないにしても、ある程度実現できたら、幸せな人生だったと言うことができるように思いませんか。頭ではわかっていても、実現は難しいですよね。しかし、これらは全て心の持ちようで決まるのです、と言われたらどうでしょう。今回は幸せに生きるためのコツについて、書きたいと思います。幸せに生きるための心の持ちようとは何か。一言で言うならば"自尊心"を高く持つことです。どうしてなのかを順を追って説明したいと思います。


⑴自尊心とは何か

自尊心とは自分をあるがままに受け入れることです。具体的には自尊心の高い人と低い人の例から考えてみましょう。

 

①自分についての感情

自分の捉え方を、自尊心の高い人と低い人で比べてみます。

自尊心が高い人

あるがままの自分を受け入れ、人間としての価値を認め、外的な条件や自分の業績には影響されない。自分の持つ資質、能力、技術にかかわらず、自分の個性を評価している。他人の意見に惑わされず、他人に批判されても揺るがない。感情をコントロールしていて、幸せである。

自尊心が低い人

自分に価値を見出せず、価値は業績に比例すると信じている。そのため、仕事では業績にこだわり、業績により自分の価値を証明しようとする。非現実的な目標を設定して自分に不当な要求をする。その結果自責の念に苛まれ、厳しく自分を駆り立てる。いくら業績を上げても心の中は空虚だ。逆に自分と自分の仕事を過小評価し、自分の能力に疑念を抱き、何かをやることが怖くなる。他人の意見に惑わされやすいため、他人に認められようと必死になる。外的な条件で自分を他人に印象付けようとする。自分の感情に翻弄され、感情にコントロールされる。精神的に不安定となり、嫉妬心や所有欲を持ち、恐怖心は強欲を生み、自己嫌悪は虚無感と抑うつを引き起こす。

 

②人生についての感情

自尊心が高い人

人生のあらゆる面における責任を受け入れる。自分の問題を感情のせいにしない。自分の人生に起こったことに責任を持ち、それは外的な要因ではなく自分の選択と決定によるものであることを理解している。人生は自分でコントロールしていることを認識し、人生を変える力が自分にあることを知っている。自分の人生をどう生きれば良いか、について他人の意見は参考にするが、自分にとって何が正しいか、についての最終的な決定は自分が行う。

自尊心が低い人

人生は手に負えないと思っている。世の中が自分の考えと違う時には無視をしたり、タバコ、アルコール、食べすぎ、薬物などの好ましくない行動で自分と現実の間に障壁を作ろうとする。世の中は不公平だと考え自己中心的な傾向が強い。また、日常生活のほんのちょっとのことで挫ける。それが自分を意気地なしと感じさせ、劣等感を隠すためにプライドが高く傲慢な振る舞いにつながる。

 

③人間関係

自尊心が高い人

全ての人が自分と同じような権利を保障されているという信念を持ち、他人に対して寛容の精神と尊敬の念を抱く。他人が自分らしくあり、自分で選んだことをし、好きな生き方をする権利を尊重する。自分が価値ある人間であると感じるために他人の承認を必要としないし、自分の価値観を押し付けるようなこともしない。他人の欠点を受け入れ、平常心を保ち、柔軟性に富み、責任感が強い。全ての人を尊敬に値する価値がある存在だと認め、人によって価値が異なると考える。

自尊心が低い人

他人に対する敬意が欠如する。他人に対する寛容の精神がもてない。自分の行動様式が他人に受け入れられることが自分の価値の証だ、と考える。他人の行動が私たちに影響を及ぼさなくても自分の道徳規範や信条に合わないなら憤慨する。他人に認められたいという強迫観念に囚われて、叱責し、文句を言い、説教し、腹を立て、寛容さを失い、頑迷になる。融通が利かず、柔軟性に欠け、他人にあれこれ要求する。精神的に不安定となり、人と一緒にいると居心地が悪い。人と気楽に接触することができない。自分にあまり価値がないと信じているため、他人も自分にあまり価値を見出していないと信じるようになる。


自尊心というキーワードで自分とその周りを眺めてみると、その通りだなと思うことが多いのではないでしょうか。では、どうして自尊心は低くなってしまうのでしょう。


⑵自尊心が低くなる原因

生まれた時の心は「白紙」の状態だった。しかし、自分についての情報を周りの人から吸収してセルフイメージを構築する。高い自尊心を持っている親に恵まれた子供は自分を無条件に受け入れる。高い自尊心の土台となる堅固な基盤を確立する。

しかし親や教師が自尊心を持ち合わせていなかった場合には、自らの行動と感情を通じて子供に間違った考え方を伝えることになり、自尊心が低くなる。例えば、一定の規則に従い、特定の条件を満たした場合にのみ親は子に愛を与える。良い成績を取った時、問題を起こさなかった時、言いつけを守った時、自分の部屋を片付けた時、頑張って勉強した時、期待に応えた時、などだ。しかし、それらの要求に応えられなかった時に、親は愛を与えない。

あるいは精神的に不安定な大人は、その子供に対して精神的安定を促すことがなかなかできない。むしろ子供の精神的不安定を助長するような育て方をしやすい。その結果、将来に対して不安を感じ、最悪の事態を想定しておくべきだと学ぶ。

学校では自尊心の低いクラスメートが自分の自尊心を相対的に高めるために他者の自尊心を低めようとする。


こうして、周りには自尊心を低める方向に誘導する圧力に溢れていて、大人になるまでに自尊心は深く傷つき、次第に低くなってしまう。


⑶自尊心を回復するために

自分を受け入れる事はなかなかできない。何故なら人は自分に対してあまりにも批判的であり厳しすぎるから。でも、自尊心を低めているメカニズムを理解すれば、少しづつ回復に向けて心を動かすことはできるのではないか。

 

①自分を受け入れる

自分を受け入れることを妨げる最大の壁は、自分が他人の目にどう映っているかを絶えず気にすることだ。対面を重んじ、好ましい印象を与えることが大切だと信じていることに起因する。他人からどう見られているかを気にする事は時間とエネルギーの浪費であることに気づくべきだ。他人の評価は自己評価よりも正確なのか。多くの場合そんな事はない。他人の評価も偏りがある。ただ、その偏り方が異なるだけだ。逆に言うと、自分を受け入れるポイントは、人間の価値についての考え方の持ち方と自分の欠点を認めることにある。人間の価値は、地位や肩書き、職業、外見、人種、宗教、出身などの要因とは一切関係がない。自分の価値を誰かに証明する必要もない。存在しているというだけで十分な価値を持っている、ということを信じることができるかどうかにかかっている。

 

②自分は特殊だとは思わない

自分の欠点は特殊だと思い込んでいる。謙虚な姿勢のようであるが、実は自分のことばかりを考えているからだ。実際は決して特殊な問題などではなく、ありふれたものであることが多い。

③必要以上に自分を責めない

逆に何かあると自分を責める人もいる。人間関係に問題が発生した時も、他人にも責任があることに気づかずに、自分のせいだと思い込む。その気持ちがより強まると何かにつけてひたすら謝る結果になる。


人間の幸せには"自尊心"の回復が不可欠であることが、実際にやってみると簡単ではない。しかしその仕組みを理解し、少しでも変わろうとする取り組みが重要である。小さな取り組みの継続が、やがて大きな変化につながることは様々な人が経験していることもまた事実である。さあ、一歩を踏み出してみよう。