失敗を成長につなげる習慣
失敗した時にそれを成長の糧にする、というようなことはよく言われます。具体的にはどうすれば良いのでしょうか。失敗を成長につなげるための具体的な四つの習慣をあげてみました。
⑴「ちょっとした」を言わない
失敗に「ちょっとした」はありません。「ちょっと」という人は要注意です。ちょっとぐらいいいじゃん、と考えていることを告白していることになります。ちょっとぐらいいいじゃん、のどこがダメなのかというと、自分の責任を感じていないということです。ちょっとと言っているうちは、どうして失敗したのか、という反省や、どうしたら同じ失敗を繰り返さないか、という工夫など考えません。失敗こそ成長のチャンスと思い、次にどうするかを考えるように、「大きな失敗をしてしまいました」と言いましょう。
⑵言い訳しない
何か失敗した時に言い訳をする人がいます。言い訳をする人は、自分が悪いわけではないのですが、と言いたいのですよね。つまり自分の責任を感じていないということです。ちょっと、と同じで自分の責任を感じていないと、反省や工夫はしませんよね。だから同じ失敗を繰り返すことになってしまいます。
⑶信頼を貯金する
何か仕事で失敗した時に、許してもらえるときと許されない時がありますよね。ひどい時には出入り禁止になったりします。この違いはどこから来るのでしょうか。失敗した後の対応は大きな要素であるとは思いますが、最も大きな要因は、失敗するまでに積み上げた信頼感なのではないでしょうか。それを信頼の貯金と言います。貯金残高が大きい人は失敗しても許されます。しかしいくら残高があっても、立て続けに失敗し、負債が残高を超えてしまえは、支払いはできなくなってしまいます。常に信頼の残高がある状態にしておく必要があります。
⑷「気をつけます」は言わない
失敗した時に「今度から気をつけます」と言ってしまうことがあるかもしれません。この気をつけるという言葉は何を表しているでしょうか。気をつけるだけの人は、同じ過ちを犯します。気をつけるだけでは、気が抜ける時もあるということです。失敗を繰り返さないためには何をすべきなのかを考え、わざわざ気をつけなくても習慣とするために何をやるのかを考えることこそ必要なことですよね。
小さいけれども具体的な習慣なので、すぐにでも実行できると思います。言動を変えると心持ちも次第に変わります。習慣にすることによる好循環を目指しましょう。