"悩み"の特性

人は「簡単に思いつく事」は自分にとって重要な事と捉える性質がある事が実証されています。この性質からいくつかの効果が導き出されています。

○悩みからの解放

何かに悩んでいる時にできるだけノートに書き出し、もう他に思いつかないという状態にします。すると他に思いつかないのだから別に大した悩みではないのではないか、とポジチィブに捉え直す事ができるようになります。悩みから解放され、あとは具体的な解決策を考える事に頭が向かうと行動を起こしやすくなります。

○交渉を優位に進める

交渉の場においては、こちらから先に思いつく限りの欠陥や問題点などを相手に打ち明ける事で、相手は他の欠陥や問題点などを思いつかなくなります。そうなると、むしろ良い面に目を向けてくれるようになり、前向きな話に誘導しやすくなります。

○アイデアを出す時は出し切らない

アイデアを出し合うブレストなどの時は、全ての出し切った状態まで行ってしまうと、どれもこれも価値のないものに見える事があります。ほどほどのところで切り上げて、まだ考える余地を残しておいた方が形になりやすいこともあるようです。

まとめると、「欠点は出し切り、利点は出し惜しむ」という事なんですね。

目標達成への教訓

目標達成に向けて何か懸念点があれば、思いつく限り書き出して見ましょう。そしてその懸念点１つ１つに対策を立てておけば、気持ちが整理でき前向きになります。自分に向き合いながら懸念点がたまってきたな、と思うタイミングで定期的に懸念点の点検をすると、目標達成により集中できます。